おひさしぶりです。
急な出張が入ってしまい、更新できませんでした。
何冊か本を持っていき、読もうとしたんだけど、そんな暇なし…。
出張先で本を購入して帰ってきました。買った本もどこでも売ってる本なんでただ荷物になっただけ。

1、「しゃばげ」 畠中恵
2、「マジックミラー」 有栖川有栖
3、「脳男」 首藤瓜於
4、「TWELVE Y.O」 福井晴敏
5、「さらば愛しき女よ」 チャンドラー
6、「首切り」ミシェル・クレスピ

この中では、「しゃばげ」が楽しみ。

□映画

さきほど「半落ち」をみました。横山秀夫原作。
ネタを知ってしまったので小説は未読でした。
一言で感想をいえば、「泣かせようとしてるのがミエミエ」
いくら涙腺の弱い私でもそんなんじゃ感動しません。
今年はエラリークイーンを読む、そう宣言いたしました。
だから、古本屋で見かけたらがんがん購入しております。

1、ローマ帽子の謎
2、顔
3、大富豪殺人事件

を購入。他の作家では、鯨統一郎の「なみだ研究所へようこそ」を購入。

現在は荻原浩の「ハードボイルドエッグ」を読書中。
「誘拐ラプソディ」がかなりよかったので、期待して読み始めましたが、
かなり笑えます。本家のチャンドラーを読んでないので、読んでたらもっとおもしろいんだろうな。
遅れてしまいましたが、「GOTH」の感想です。
6編の短編が収録された短編集。いや連作短編集といったほうが適当かも。
連作だからこそ、効果を発揮するトリックも使われていて、すごい。読み終えて数日たち、よく考えると感想を書く難しさに気付いた。気をつけないとネタバレになってしまいそうだ。

「暗黒系」
主人公の僕と森野夜は、GOTHと呼ばれる「人間の暗黒な部分に興味を惹かれるもの」。殺人者が落としたと思われる手帳を拾い、まだ発見されていない被害者がいることを知る。二人はその死体を捜しにいくことにする。

いきなりミステリだ。本格といって間違いない論理性。さりげなく散りばめられた伏線から、犯人を導く手際がこなれていてうまい。

「リストカット事件」
手に執着を持つ殺人者の話。

読者を真相からずらしていく語りが絶妙。だれが犯人かは最初からわかっているのだが、違うところで驚かされた。すごいね。

「犬」
こういう仕掛けになっていたのか!たまらず読み返してしまった。
これについては、何も書けない。

「記憶」
森野夜にスポットを当てた作品。足跡トリックが本格っぽい。ただ、その足跡トリックの使いかたが普通と違っているのに驚かされた。うまいとしか言えない。

「土」
人間を生きたまま埋めたいという欲求に耐えられなくなっている殺人者の話。よくこんなこと考えつくなぁ。主人公僕の、そういった事件へのかかわり方、立場の取り方が一番うまく出ている作品。最後が意味深。

「声」
一番好き。連作短編集の最後にこれをもってきますか。連作だからこそ、また前の5作があるからこそ生きてくる設定。お見事でした。すっかり騙されました。話もステキです。

総評
ある意味、隙がない作品集。削る文章がまったくないというか。
本格ミステリ大賞を受賞した本作。当時はこれは本格なのか、といった議論があったように記憶しているが、間違いなく本格といっていいでしょう。ただ、乙一はミステリの手法を借用しつつ、まったく独自の世界を構築しているような気がする。だから本格か否かの議論は不要かな。次回作「ZOO」も早く読まなくては。

□評価 4.5点
(1月6日読了 今月2冊 今年2冊)
すいません、乙一の感想は明日ということで…

今日会社の昼休みに本屋で見かけたのが「エラリークイーン Perfect Guide」(ぶんか社)。わたくし、恥ずかしながらクイーンは「Xの悲劇」と「Yの悲劇」あと国名シリーズをちょろっとしか読んでないんです。
だから、今年の読書テーマとして、クイーンを読みまくるという目標を掲げたいと思います。クイーンだけでなく、海外の古典は読まないとなと思っておりますが。もちろん、国内物も。

まだパラパラと中をめくっただけですが、全作品の解説や作家(綾辻とか、山口雅也とか)がクイーンについて語っている企画があったり、パロディ小説があったりとなかなか充実してます。これを頼りにがんがん読んでいくとします。

同じようにクイーン初心者は手に取ってみてはいかがでしょうか。
乙一との出逢いはデビュー作「夏と花火と私の死体」。
17歳の鮮烈なデビューでした。
私は当時16歳で同年代の作家の誕生に興味を持って読んだことを覚えています。「天帝妖狐」「暗いところで待ち合わせ」あと、角川スニーカーの作品と読んで来ました。著者本人が語っているように、作品は「シナリオ入門」という指南書を読んでそのとおりに作品を作っていたそうです。
こないだのTVでも言ってましたね。映画方面の仕事をしたいとも。
たしかに、どの作品も映像的で読んでいると場面が容易に浮かんでくるんですよね。「暗いところ~」なんてドラマ化、映画化したらかなり面白そう。
難しい部分もありますが。

ということで、ひさびさに乙一の作品を読みました。
6話の短編が収録されている乙一初のハードカバー作品。
第3回本格ミステリ大賞を受賞した作品です。
ずっと読みたかった作品で、年末に購入していました。

まず総評をいうと、かなり文章がうまくなっているということ。
たしかにデビューのころから、読みやすい文章でしたがさらに磨きがかかっている。今までは話の運び方とか設定の面白さばかりに目が奪われていましたが
この作品集はところどころに、はっとさせられるような言葉、文章がたくさんあるんですよね。表紙のナイフに象徴されるような切れ味するどい文章がある。あと、注目すべき点は乙一がはじめてミステリを意識して書いたという点。その辺を踏まえつつ明日は各短編についての感想です。

(今から書こうかと思いましたが、気付いたら3時近い。明日仕事始めなので寝ないとやばいっす^^;)
正月は時間に縛られずにぼけーっと過ごしてます。
そういうわけで、全然新聞をチェックしてなかった。
昨日たまたまテレビ欄を見たら、乙一という字を発見!
なんと乙一が爆笑問題の番組に出るではありませんか!
すぐさま、録画セット。期待して番組を待ちました。

乙一さん。声低いぞ。
イメージしてた声とだいぶ違ってました。
あと、話もスロ~リ~。
でも、そこがなんだかいい味だしてます。ハラハラしましたけどね。
この爆笑問題の番組。いろんな作家の人が出てよく見てるんだけど、
小説についての話が少ないのが玉に瑕。一番聞きたいのはそこなのにね。

狙ってたわけではなく、ちょうど読んでたのが乙一「GOTH」だったりする。
残す短編はあと一つ。明日感想UPします。
同時にいろんな本を読んでいたのですが、結局この小説が新年一発目読了となりました。著者お得意の歴史新解釈物。「邪馬台国はどこですか」の早乙女静香と「九つの殺人メルヘン」の桜川東子が共演してます。
「ずいずいずっころばし」の歌の謎と徳川家の謎。これは、自分の興味ど真ん中なので、引き込まれてしまいました。新解釈も強引なのは分かっているのだけど、及第点かと。

ただ、これは間違いなく短編ネタ。長編にするために、いろいろ無駄なことを詰め込んでいる印象を受けてしまいました。それによって切れ味が鈍っているような感じです。

まあ、好きだからいいんですけどね(笑)。
あの人もちょろっと登場してます。

□評価:3点
(1月1日読了 今月1冊 今年1冊)
あけましておめでとうございます。
年も変わり、心機一転ということで、日記を移転させました。
04年の後半は、なかなか更新できなくなりまずい、ということで
本の感想もまとめてここで書くことにしました。
まだ、どういった感じでいくか、はっきりとは決まってはいないのですが、

いちおう、
1、本の感想を読んだら随時ここにUP。
2、時間があいたときに、その感想を作家ごとに分類する(前のHPに)
みたいな感じでしょうか。

これで、どこからでも更新できますので、まあ大丈夫かなと。
こちらでもよろしくご贔屓ください。